こんにちは、マーケティング部のおさいです。

今回は、ChatGPT最新版GPT4を使って、Facebook広告文自動的に作成するテンプレートの使い方を紹介します。

前回は、旧版のGPT3.5の使い方を紹介しましたが、今回は最新版のGPT4を使うので、より高度なプロンプトエンジニアリングのテクニックが使えます。

たとえば、前回のプロンプトは「作成する広告の個数」しか指定できませんでした。ですが、今回はさらに、「広告を改善する回数」も指定できるプロンプトになっています。(つまり、「1つの実行プロセスを、複数回くり返して実行する」ことができます)。

そのほかにも、前回はお伝えできなかった複数のテクニックをお伝えします。これによって、ChatGPTを思いどおりに使いこなすテクニックを知ることができます。

(前回の記事をすでにご覧になっている場合は、これ以降の基本事項の説明をスキップして、その後の「Facebook広告文作成用プロンプト」の項目から読み始めていただいても大丈夫です。)

ChatGPTとは、かんたんに言うと
言葉で指示することで、いろいろな作業をやってくれる対話型AI」です。
(生成AIとも呼ばれます)

このような対話型AIの登場は、社会全体に大きな変化をもたらしていることから、
インターネットの登場以来の革命的なできごと」だと言われています。

このような時代の転換点では、実際にその変化に触れて、体験してみることがたいせつです。ですので、とにもかくにも、まずは実際にChatGPTを使ってみて、そのすごさを感じていただきたいと思います。

ChatGPTを使うと、ものすごくいろいろなことができます。
その一例として、Facebook広告の文章を自動生成する方法を紹介します。
そのテンプレートをカスタマイズする方法や、ChatGPTをうまく使うテクニックも紹介します。

(※この記事の情報は2023年10月時点のものです)
(※2023年10月現在、ChatGPTの性能が低下する現象が起きています。その影響で、ここで紹介しているような結果が出ない場合があります。ですが、おそらくしばらくすれば、ChatGPTの性能は元に戻るだろうと思われます)

ChatGPT Plusの利用手順

この記事では、ChatGPTの有料版の、ChatGPT Plus(チャットGPTプラス)を利用することを前提としています。その理由は、無料版のChatGPTでは最新版のGPT4が利用できないからです。

ChatGPT の真の実力を体験するためにも、有料版の ChatGPT Plusにアップグレードすることをおすすめします。

■ ChatGPT Plusの利用手順

  1. OpenAIのアカウントを作成する。(OpenAIはChatGPTの開発元)
    アカウントの作成方法については、くわしい解説記事がたくさんあります。
    (※Googleの検索結果へのリンクです)
  2. ChatGPTのサイトにアクセスして、ログインする。https://chat.openai.com/
  3. 有料のChatGPT Plusにアップグレードする。
    申込み方法については、くわしい解説記事がたくさんあります。
    (※Googleの検索結果へのリンクです)
  4. ChatGPTの入力欄に指示を書いて、実行する。

ChatGPTでFacebook広告文を自動生成する方法

ChatGPT Plusにアップグレードできたら、さっそく、ChatGPTを使ってみましょう。
下の図は、ChatGPTの画面です。

■ ChatGPTの使い方

  1. ① のところで「GPT-4」を選択する。
  2. ② のところで「Default」(デフォルト(初期設定))を選択する。
  3. ③ の入力欄に、ChatGPTに指示を出すための文章を入力する。
  4. ④ のアイコンを押して実行する。

ChatGPTに指示を出すための文章を「プロンプト」と言います。

下記の「Facebook広告文作成用プロンプト」は、文字どおり、ChatGPTにFacebook広告の文章を作ってもらうための指示をする文章です。
(ここでは例として「ヨガ教室の広告」を作成するプロンプトにしています)

下記のプロンプトの文章の左上にある「コピー」の文字を押してから、上の図の③の入力欄に貼り付けて、④のアイコンを押して実行してみてください。(パソコンの場合は、Enterキーを押して実行することもできます)

すると、Facebook広告用の文章が自動的に3つ作成されます。

Facebook広告文作成用プロンプト(プロンプト・テンプレート)

# 設定項目

## 広告の目的
- メルマガ読者の獲得

## 広告の対象者
- ヨガの初心者
- 体型を維持したい人
- 美容効果や体質改善を求めている人
- ストレスを解消したい人
- 集中力を高めたい人
- 自己の探求に興味がある人

## 商品情報
- ハタヨガのレッスン: 初心者向けから上級者向けまで、様々なレベルのレッスンを提供しています。

## 商品のセールスポイント
- 体型維持: ハタヨガの実践を通して、筋力が強化され、柔軟性が向上し、代謝が促進されることで、体脂肪が燃焼し、むくみが改善され、体型の維持につながります。
- ストレスの軽減:ハタヨガの呼吸法は心と体の両方をリラックスさせ、日々の緊張やストレスを軽減します。
- 体質改善:ハタヨガのポーズと呼吸法には、デトックスの効果や、内臓の調子を整えることによる体質改善の効果もあります。
- 集中力の向上:ハタヨガは集中力を鍛えるのにも役立ちます。
- 経験豊富なインストラクター: 長年ハタヨガを実践してきた経験豊富なインストラクターが指導します。
- 少人数制のレッスン:一回のレッスンの参加者は10人~15人程度なので、一人一人にきめ細かい指導ができます。

## 広告媒体
- Facebook広告
- メインテキスト: 125文字以内
- 見出し: 27文字以内
- 説明: 27文字以内

## 申し込み特典
- 初回体験レッスン60分無料クーポン

## 前提条件
- あなたは、20年以上の仕事経験があるプロのコピーライターです。
- あなたは、コンバージョン率の高い広告文を作成することができます。
- エクスクラメーションマークの使用は、必要最低限に抑えてください。

## 効果的な広告の条件
- 広告の対象者の明確化
広告文を作成する際、最も重要なのは広告の対象者を明確に特定することです。これにより、広告が響くように言葉や口調を選び、効果的なメッセージを伝えることができます。

- キャッチーな見出し
広告文の見出しは、読者の興味を引き付け、広告全体を読むきっかけを作る重要な要素です。キャッチーで印象的な見出しを作成し、広告の対象者の注意を引き寄せましょう。

- 独自のセールスポイント(USP)
競合他社と差別化するために、製品やサービスの独自のセールスポイント(USP)を強調することが重要です。これにより、消費者にあなたの製品が他の選択肢と比較してどのような利点があるかを明確に伝えることができます。

- 言葉の選択
広告文の言葉遣いは、広告の対象者に適したものであることが重要です。専門用語や業界用語を過度に使用せず、分かりやすく説明しましょう。また、説得力のある言葉や行動を促す語句を使い、消費者に行動を起こさせましょう。

- 限定性や緊急性を訴える
消費者に行動を起こさせるために、限定性や緊急性を訴えることが効果的です。特別な価格や期間限定であることを強調することで、消費者の購買意欲を高めることができます。

- 読みやすさと構成
広告文は、読みやすさや構成にも注意を払うことが重要です。短い文章や箇条書きを使用し、情報を整理して伝えましょう。これにより、消費者が広告文をスムーズに読み進め、メッセージを効果的に伝えることができます。

- 明確なコール・トゥ・アクション(CTA)
最後に、広告文には明確なコール・トゥ・アクション(CTA)が必要です。これにより、消費者に何をすべきかを示し、アクションを起こさせることができます。CTAは簡潔で分かりやすく、目立つ位置に配置しましょう。

# 実行

[作成する広告の個数]: 3
[広告を改善する回数]: 3

{設定項目}の内容に従って、{広告作成プロセス}を {作成する広告の個数} 回実行してください。

<広告作成プロセス>

まず、ステップ・バイ・ステップで、{実行回数} 個目の広告文の初稿を作成してください。

次に、ステップ・バイ・ステップで、その広告文の改善点を指摘して、その点を改善してください。
その改善作業を{広告を改善する回数}回行ってください。

改善後の最終結果だけを出力してください。初稿の表示は不要です。改善ポイントの表示は不要です。改善履歴の表示は不要です。改善点の表示は不要です。途中経過の表示は不要です。

<format>
**■ 広告文 {実行回数}(改善を {改善回数}  回行った後の状態)**
    - メインテキスト ({最大文字数}文字以内):  
        {メインテキスト}
    - 見出し ({最大文字数}文字以内):  
        {見出し}
    - 説明 ({最大文字数}文字以内):  
        {説明}
</format>

</広告作成プロセス>

上記のプロンプトで生成された広告文の例は、下記リンクでご覧いただけます。
(※ChatGPTの返答の内容は、実行するたびに異なる内容になります)

プロンプト・テンプレートの使い方(前半):条件設定

さきほどの「Facebook広告文作成用プロンプト」をテンプレートとして使うことで、
あなた自身のプロンプトを作ることができます。さきほどのプロンプトは、一例として
「ヨガ教室の広告」を作る設定になっていましたが、その設定を書き換えることで、あなたのビジネスで使えるプロンプトになります。

さきほどのプロンプトのテンプレートは、前半部分と後半部分に分けられます。前半部分には、下記の項目が並んでいます。

■ 設定項目

  • 広告の目的
  • 広告の対象者
  • 商品情報
  • 商品のセールスポイント
  • 広告媒体
  • 申し込み特典
  • 前提条件
  • 効果的な広告の条件

これらの各項目は、広告を作成するうえでの条件を設定する項目です。これらの項目に情報を記入することで、「どのような広告を作ってほしいのか」を、ChatGPTに伝えます。
もとめている条件を明確に伝えることで、ChatGPTが作成する広告文の質が上がります

さきほどの「Facebook広告文作成用プロンプト」を、あなたのビジネスで使用するときは、上記の各項目を書き換えてご使用ください。もし不要な項目があれば、削除しても大丈夫です。

上記の各項目の説明は、下記のとおりです(あまり説明が必要ない項目は省いています)。

・広告媒体
ひとつの広告のなかで複数の広告文が使用される場合があります。その場合は、それらの広告文の項目名と、最大文字数を記入してください。(※最大文字数を守ってもらうためのテクニックは、後述します)
・申し込み特典
もし、申し込み特典が無い場合は、この項目を削除してください。
・前提条件
・ChatGPTに「あなたはコピーライターです」と伝えると、その役割を演じてくれます。その状態で広告文を作成してもらうと、広告文の質が上がります。このような、「特定の役割を演じてもらうことで、その役割に関する返答の質が上がる」というテクニックは、ChatGPTにほかの作業をしてもらうときにも使えます。
・「あなたは、コンバージョン率の高い広告文を作成することができます」と伝えて、あなたが求めている結果をChatGPTが出せるように条件付けすることで、作成される広告文の質が上がります。
・広告文内で「!」(エクスクラメーションマーク)をむやみに多用すると、逆に信憑性が下がってしまうので、多用しないように指示しています。
・効果的な広告の条件
・この項目では、「効果的な広告をつくるための重要なポイント」を、ChatGPTに伝えています。それによって、効果的な広告文が作成されるようになります。
・もし、ここに書かれていること以外に、あなたが重要だと思うポイントがあれば、それを追加していただいてもかまいません。また、あなたが不要だと思うポイントを削除したり、文章を修正していただいてもかまいません。
・補足
プロンプトのなかでは、下記のような表記法が使われます(マークダウン記法)。
小見出しの前には「#」(ハッシュ記号) を付けます。「#」が1つだけの小見出しは、最上位の小見出しです。「##」は、それより1つ下位の小見出しです。(連続する「#」の数が多い小見出しほど、より下位の小見出しです。)
箇条書きの項目の前には「-」(ハイフン(ハイフンマイナス)) を付けます。(「-」ではなく、「*」(アスタリスク)を使ってもかまいません。「-」も、「*」も、どちらも同じように、箇条書きをあらわす記号です。)
・(「小見出し」や「箇条書きの項目」をあらわす、)「#」(ハッシュ記号) 、「-」(ハイフン) 、「*」(アスタリスク)については、それらの記号と、その次にくる文字との間に、半角スペースを入れてください。
・ChatGPTの返答の文章のなかに表示される文字を太字にしたいときは、その文字の前後に「**」(2つ連続したアスタリスク)をつけます。例:**ヤック・デカルチャー!**。

プロンプト・テンプレートの使い方(後半):表示形式の設定

下記は、さきほどの「プロンプト・テンプレート」の後半部分です。
ここには、「ChatGPTに実行してもらいたい具体的な作業内容」が書かれています。

プロンプトの前半部分にある条件設定(「# 設定項目」に属する各サブ項目の設定)にもとづいて、後半部分の作業をしてもらう、というかんじです。

# 実行

[作成する広告の個数]: 3
[広告を改善する回数]: 3

{設定項目}の内容に従って、{広告作成プロセス}を {作成する広告の個数} 回実行してください。

<広告作成プロセス>

まず、ステップ・バイ・ステップで、{実行回数} 個目の広告文の初稿を作成してください。

次に、ステップ・バイ・ステップで、その広告文の改善点を指摘して、その点を改善してください。
その改善作業を{広告を改善する回数}回行ってください。

改善後の最終結果だけを出力してください。初稿の表示は不要です。改善ポイントの表示は不要です。改善履歴の表示は不要です。改善点の表示は不要です。途中経過の表示は不要です。

<format>
**■ 広告文 {実行回数}(改善を {改善回数}  回行った後の状態)**
    - メインテキスト ({最大文字数}文字以内):  
        {メインテキスト}
    - 見出し ({最大文字数}文字以内):  
        {見出し}
    - 説明 ({最大文字数}文字以内):  
        {説明}
</format>

</広告作成プロセス>

上記の「後半部分」のプロンプトでは、下記のようなプロンプトエンジニアリングテクニックを使用しています。

・「広告の個数」と「改善回数」を指定する。
[作成する広告の個数] と [広告を改善する回数] の項目の右にある数字を書き換えることで、作成される広告文の個数と、改善回数増減させることができます。(ただ、改善回数が多ければ多いほど質が上がるかというと、そういうわけでもありません。改善回数の目安は、3~5回ぐらいです。)
・{ }(波括弧):補完・置き換え。
{ } (波括弧)で囲ったところは、文脈に沿った言葉や文章になるように、ChatGPTが自動的に補完したり、置き換えたりしてくれます。
・たとえば、置き換えについては、{作成する広告の個数} の部分は、前述の [作成する広告の個数] のところで指定した数字に置き換えられます。
・※注: { } (波括弧)を利用した補完や置き換えは、うまくいかない場合もあります。(最新版のGPT4は、旧版のGPT3.5よりも、こちらの意図したとおりに補完や置き換えをしてくれる確率が高いです)。
・ <広告作成プロセス> で広告作成の手順を明示する。
・ChatGPTでは、 <●●●> (開始タグ) と </●●●> (終了タグ) ではさまれているところは、ひとまとまりのものとしてあつかわれます。開始タグと終了タグは、2つでひと組みです。「●●●」には、任意の文字を入れることができます。ただし、ひと組みの開始タグと終了タグの「●●●」の文字は、おなじ文字である必要があります。 </●●●> (終了タグ) は、「<」(小なり記号)のつぎに、「/」(スラッシュ)を付ける必要があります。
・このプロンプトのなかには、 <広告作成プロセス> という部分があります。このプロセスは、「広告文を1つ作成してから、それを複数回改善することで、1つの広告文を完成させる」というプロセスです。そのプロセスの実行手順についての文章を、 <広告作成プロセス> と </広告作成プロセス> ではさんでひとまとまりにすることで、ほかの指示についての文章と、はっきり区別できるようにしています。こうすることで、このプロセスについての指示を明示して、こちらの意図がChatGPTに明確に伝わるようにしています。
・ <広告作成プロセス> がひとまとまりになっていることで、広告文を複数個作成するための指示がしやすい構造にしています。具体的には、 [作成する広告の個数] の数だけ <広告作成プロセス> を実行する構造になっています。
・「ステップ・バイ・ステップで」実行してもらう。
ChatGPTに作業してもらうときに、「ステップ・バイ・ステップで実行してください」というような言葉を入れると、作業の精度が高まります
・結果だけを表示させる。
このプロンプトでは、広告文を改善したあとの、最終的な結果だけを表示してもらうようにしています。そのため、そこにいたるまでの過程や、改善した点、補足説明などは表示させないように指示しています。
・ <format> で表示形式を指定する。
・このプロンプトでは、 <format></format> にはさまれているところで指定している表示形式に沿ったかたちで、ChatGPTが返答してくれます。もし、ChatGPTの返答の表示形式を変えたい場合は、 <format> と </format> にはさまれている文章を書き換えてください。
・※注: <format> のところで指定した表示形式とは異なる形式の返答が返ってくる場合もあります。その理由は、ChatGPTの返答は常に一定ではなく、「ゆらぎ」があるからです。(最新版のGPT4は、旧版のGPT3.5よりも、指定した形式のとおりに返答する確率が高いです)。
・ChatGPTのプロンプトでは、「返答を表示するときの表示形式」を指定するときに、「format」(フォーマット)という言葉がつかわれます。(「format」のここでの意味は、「形式」という意味です)。
・ChatGPTは、英語で指示したほうが返答の精度が高くなります。このプロンプトでは、意図したとおりの表示形式で返答してもらえる確率を上げるために、英語の <format> という表記にしています。(日本語(カタカナ)の <フォーマット> でもいいのですが、その場合は精度がすこし下がります)。
・ {最大文字数} の部分は、このプロンプトの前半の「## 広告媒体」のところで設定した、3つの広告文(「メインテキスト」「見出し」「説明」)のそれぞれの最大文字数の数字に置き換えられます。(※置き換えについては、前述の「{ }(波括弧):補完・置き換え」のところをご参照ください。)
・ <format> と </format> にはさまれているところに、字下げ(インデント)をしている部分があります。これは、半角スペースを挿入して字下げインデント)をすることで、箇条書きの項目として表示される部分の階層構造を明示するためのテクニックです。
行の末尾で改行させたい場合は、行の末尾に「2つ連続した半角スペース」を挿入します。これも、マークダウン記法のひとつです。(ただし、うまく機能しない場合もあります)。
このテクニックは、「箇条書きの行」を2行に分けて表示したい場合などに使います。「ひとつの箇条書きの項目を、2行に分けて表示させようとしても、ChatGPTが勝手に2つの行をつなげて、1つの行にして表示してしまう」ということがよくあります。そんなときに、このテクニックを使います。
たとえば、 <format> と </format> にはさまれているところに、箇条書きの項目の行(行頭に「-」(ハイフン(ハイフンマイナス)) が付いている行)があります。それらの「箇条書きの項目」の行の末尾には、「2つ連続した半角スペース」を入れています。こうすることで、「箇条書きの項目名」と「その項目の内容」が、2つの行に分けて表示される確率が上がります。これによって、「項目名」と「その内容」の見分けがつきやすくなるようにしています。
・最大文字数を守ってもらう。
ChatGPTでは、ときどき広告文の最大文字数が守られないことがあります。その対策として、返答が表示されるときに、それぞれの広告文の項目名の横に、最大文字数を表示させるようにしています。こうすることで、最大文字数を守ってもらえる確率が上がります。これは、「ChatGPTに前提条件となる文言を表示させると、その条件に従った行動をとる確率が上がる」という特性を利用したテクニックです。

広告文の改善過程を表示する場合のプロンプト

さきほどの「Facebook広告文作成用プロンプト」は、広告文を改善したあとの結果だけを表示させるプロンプトでした。もし、広告文のどこをどんなふうに改善したのか見てみたいときは、下記のプロンプトを実行してみてください。

下記のプロンプトの、前半の条件設定(「# 設定項目」)のところは、さきほどのプロンプトと同じです。ですが、後半部分表示形式を指定するところが、すこし異なります。それによって、広告文が改善されていく過程も表示されるようにしています。

(※ChatGPTからの返答の文章が長くなると、返答の文章が途中で途切れてしまうことがあります。そんなときは、入力欄に「つづき」と書いて実行すると、返答の文章の続きを表示してくれます)

# 設定項目

## 広告の目的
- メルマガ読者の獲得

## 広告の対象者
- ヨガの初心者
- 体型を維持したい人
- 美容効果や体質改善を求めている人
- ストレスを解消したい人
- 集中力を高めたい人
- 自己の探求に興味がある人

## 商品情報
- ハタヨガのレッスン: 初心者向けから上級者向けまで、様々なレベルのレッスンを提供しています。

## 商品のセールスポイント
- 体型維持: ハタヨガの実践を通して、筋力が強化され、柔軟性が向上し、代謝が促進されることで、体脂肪が燃焼し、むくみが改善され、体型の維持につながります。
- ストレスの軽減:ハタヨガの呼吸法は心と体の両方をリラックスさせ、日々の緊張やストレスを軽減します。
- 体質改善:ハタヨガのポーズと呼吸法には、デトックスの効果や、内臓の調子を整えることによる体質改善の効果もあります。
- 集中力の向上:ハタヨガは集中力を鍛えるのにも役立ちます。
- 経験豊富なインストラクター: 長年ハタヨガを実践してきた経験豊富なインストラクターが指導します。
- 少人数制のレッスン:一回のレッスンの参加者は10人~15人程度なので、一人一人にきめ細かい指導ができます。

## 広告媒体
- Facebook広告
- メインテキスト: 125文字以内
- 見出し: 27文字以内
- 説明: 27文字以内

## 申し込み特典
- 初回体験レッスン60分無料クーポン

## 前提条件
- あなたは、20年以上の仕事経験があるプロのコピーライターです。
- あなたは、コンバージョン率の高い広告文を作成することができます。
- エクスクラメーションマークの使用は、必要最低限に抑えてください。

## 効果的な広告の条件
- 広告の対象者の明確化
広告文を作成する際、最も重要なのは広告の対象者を明確に特定することです。これにより、広告が響くように言葉や口調を選び、効果的なメッセージを伝えることができます。

- キャッチーな見出し
広告文の見出しは、読者の興味を引き付け、広告全体を読むきっかけを作る重要な要素です。キャッチーで印象的な見出しを作成し、広告の対象者の注意を引き寄せましょう。

- 独自のセールスポイント(USP)
競合他社と差別化するために、製品やサービスの独自のセールスポイント(USP)を強調することが重要です。これにより、消費者にあなたの製品が他の選択肢と比較してどのような利点があるかを明確に伝えることができます。

- 言葉の選択
広告文の言葉遣いは、広告の対象者に適したものであることが重要です。専門用語や業界用語を過度に使用せず、分かりやすく説明しましょう。また、説得力のある言葉や行動を促す語句を使い、消費者に行動を起こさせましょう。

- 限定性や緊急性を訴える
消費者に行動を起こさせるために、限定性や緊急性を訴えることが効果的です。特別な価格や期間限定であることを強調することで、消費者の購買意欲を高めることができます。

- 読みやすさと構成
広告文は、読みやすさや構成にも注意を払うことが重要です。短い文章や箇条書きを使用し、情報を整理して伝えましょう。これにより、消費者が広告文をスムーズに読み進め、メッセージを効果的に伝えることができます。

- 明確なコール・トゥ・アクション(CTA)
最後に、広告文には明確なコール・トゥ・アクション(CTA)が必要です。これにより、消費者に何をすべきかを示し、アクションを起こさせることができます。CTAは簡潔で分かりやすく、目立つ位置に配置しましょう。

# 実行

[作成する広告の個数]: 3
[広告を改善する回数]: 3

{設定項目}の内容に従って、{広告作成プロセス}を {作成する広告の個数} 回実行してください。

<広告作成プロセス>

<format>
 **{実行回数} 個目の広告文**
</format>

まず、ステップ・バイ・ステップで、{実行回数} 個目の広告文の初稿を作成してください。

<format>
**■ 初稿(広告文 {実行回数})**
    - メインテキスト ({最大文字数}文字以内):  
        {メインテキスト}
    - 見出し ({最大文字数}文字以内):  
        {見出し}
    - 説明 ({最大文字数}文字以内):  
        {説明}
</format>

<format>
上記の広告文を {広告を改善する回数} 回改善します。
</format>

次に、ステップ・バイ・ステップで、その広告文の改善点を指摘して、その点を改善してください。
その改善作業を{広告を改善する回数}回行ってください。

<format>
**■ 改善 {改善回数} 回目(広告文 {実行回数})**

- **改善点 {改善回数}**
    - 

- **{改善回数} 回目の改善後**
    - メインテキスト ({最大文字数}文字以内):  
        {メインテキスト}
    - 見出し ({最大文字数}文字以内):  
        {見出し}
    - 説明 ({最大文字数}文字以内):  
        {説明}
</format>

改善作業を{広告を改善する回数}回行った後に、次に進んでください。

<format>
~~~~~~~~~~~~
</format>

</広告作成プロセス>

上記の「広告文の改善過程を表示する場合のプロンプト」では、下記のようなプロンプトエンジニアリングテクニックを使用しています。

・改善回数を遵守してもらう。
ときどき、指定した改善回数が遵守されないことがあります。その対策として、広告文の「初稿」が表示された後に、「上記の広告文を ● 回改善します」という文章を表示させるようにしています。こうすることで、改善回数を遵守してもらえる確率が上がります。これは、「ChatGPTに前提条件となる文言を表示させると、その条件に従った行動をとる確率が上がる」という特性を利用したテクニックです。(ただし、うまく機能しない場合もあります)。
・箇条書きの項目が何個表示されるかわからない場合の書き方。
<format> と </format> にはさまれているところに、「- **改善点 {改善回数}**」と書かれている行があります。ChatGPTは、この行の下に「広告文の改善点」を箇条書きで列挙してくれます。ただ、列挙される改善点が何個になるかは、事前にはわかりません。なぜなら、改善点が1つのときもあれば、3つのときもあるからです。
そのような、「箇条書きの項目が何個表示されるかわからない場合」の対処方法として、「箇条書きの項目が表示されることになる行に、「-」(ハイフン(ハイフンマイナス)) をひとつだけ書いておく」というテクニックがあります。そうすることで、「その行に箇条書きの項目を表示してほしい」という意図を、ChatGPTに伝えることができます。また、「-」(ハイフン) がひとつ書かれているだけであっても、もし複数の項目が表示される場合は、ChatGPTは自動的に複数の項目を箇条書きで列挙してくれます
上記のプロンプトのなかの、「- **改善点 {改善回数}**」の行の「次の行」に、「-」(ハイフン) がひとつだけ書いてある理由は、上記のような意図をChatGPTに伝えるためです。
・「~~~~~~~~~~~~」(波線)は、「区切り線」です。
複数の広告文を生成する際に、それぞれの広告文の区切りをわかりやすくするために、「波線」の記号を区切り線として使用しています。(ただし、うまく機能しない場合もあります)。

上記の「広告文の改善過程を表示する場合のプロンプト」で生成された広告文の例は、下記リンクでご覧いただけます。
(※ChatGPTの返答の内容は、実行するたびに異なる内容になります)

Facebookリード獲得広告とステップメールを連携させる方法

ここまで、Facebook広告文の作成を自動化する方法をお話してきましたが、Facebook広告といえば、リード獲得広告がおすすめです。

Facebookのリード獲得広告をつかうと、Facebook上だけでメルマガ登録が完了します。
そのため、広告から登録ページへ移動する途中で離脱されてしまうことがありません。
それによって登録率が上がり、広告の費用対効果が高くなります。

また、リード獲得広告で見込み客が登録したその瞬間に、自動的にステップメールを送る方法もあります。マイスピーとFacebookリード獲得広告を連携させることで、それが可能になります。

「鉄は熱いうちに打て」。登録してくれた見込み客が興味を失わないうちに、必要な情報をすばやく届けることで、反応率が上がり、成約にもつながりやすくなります。