こんにちは、MyASPマーケティング部のおさいです。

今回は、パーソナライズの手法(※1)のひとつである
良好な関係が築けている人に対して、パーソナライズ配信をする手法」(※2)
を紹介します。

この手法では、反応のいい人・意欲のある人・熱心なファンなど、
すでに良好な関係が築けている人たち(好反応な人たち)だけを抽出して
セグメント化します。

そのうえで、それらのセグメント(※3)対象の人たちのニーズに合わせた
専用のメールを配信します。

この手法では、すでに関係性ができている人だけを絞り込んで
メッセージを送るので、成約率が高くなります。

この手法は、次のような場合に特に効果的です。

・人数制限のある高額サービスや高額商品を販売する場合
→成約率が上がる

・少人数制のコミュニティサービスのメンバー募集をする場合
→リピート率、継続率が上がる

※1:パーソナライズとは、
一人ひとりのお客さんごとのニーズに合ったメッセージや商品を伝えることで、
成約率やクリック率を上げることができる手法です。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
パーソナライズ配信(セグメント配信)ってなに?

※2:パーソナライズ配信は、セグメント配信とも呼ばれます。

※3:「セグメント」とは、
「同じような特徴を持っているお客さんのグループ」のことです。
例えば、住所や年齢、性別、業種、興味関心、購入履歴、行動履歴などによって
グループ分けをするのが典型的です。

「セグメント化」「セグメント分け」とは、
ニーズや特徴に応じて、お客さんをグループ分けすることです。

「セグメント配信」とは、
特定のニーズを持っているお客さんを集めた「セグメント」に対して、
そのニーズに合ったメッセージを伝えるメールを配信することです。

良好な関係が築けている人に対して、パーソナライズ配信をする手法

下の図は、
「良好な関係が築けている人に対して、パーソナライズ配信をする手法」
の全体像を図示したものです。

良好な関係が築けている人にパーソナライズ配信

まず、上図の左側にある「メルマガ読者のリスト」のところをご覧ください。

メルマガ読者さんが告知メールのなかの特定のリンクをクリックすると、
図の中央にある「反応のいい人だけの登録者リスト」に
自動的に登録されるようにしておきます。

こうすることで、
反応のいい人だけを集めてセグメント化することができます。

その後、反応のいい人だけを集めた登録者リストに向けて、
専用のメールを送るパーソナライズ配信(セグメント配信)をしていきます。

その一連のメールのなかで、
メール内のリンクのクリック状況のデータを分析したり
アンケートを行ったりすることで、
見込み客の人たちの悩みやニーズを探っていきます。

そして、そうしたニーズに合わせたコンテンツを提供していきます。

また、特に反応のいい人には
直接メールを送ってやり取りすることもできます。

直接やりとりすることで、
見込み客の悩みやニーズをより正確に把握したり、
信頼関係を深めることができます。

その後、サービスや商品の募集案内をします。

この手法は、反応のいい人に絞り込んで案内をするので
成約率が上がります。

また、この手法では
アンケートに対する回答の内容や、直接やりとりしたときの感触などから
その人がどのような人なのかということや、
価値観が合う人なのかということがわかります。

したがって、参加してほしい人だけに絞って案内を送ることもできます。

そのため、この手法は
人数制限のあるサービスや商品を販売したり、
少人数制のコミュニティサービスのメンバー募集をするときに
特に有効です。

コミュニティサービスのメンバーを募集する場合は、
価値観の合う人だけを集めることができるので、
コミュニティの質が上がります。

それによって、メンバーの満足度が高まるため
その次にメンバー募集をするときにも
前回のメンバーがリピーターとして参加してくれる確率が高まります。

それでは、弊社で提供しているオンラインマーケティングツール
「マイスピー」では、どのように実践できるのでしょうか?

この手法をマイスピーで実践する方法

今回紹介した、
「良好な関係が築けている人に対して、パーソナライズ配信をする手法」
をマイスピーで実践するには、下記のステップを踏みます。

  1. 「反応のいい人だけの登録者リスト」用のシナリオを作る。
  2. 告知メール内のリンクがクリックされるとセグメント化されるように設定する。
  3. 告知メールを送る。
    →その後、自動的にセグメント化がおこなわれる。
  4. セグメント化された人たちについて、
    クリック分析やアンケート調査、直接のやりとりをして
    ニーズに合わせたコンテンツを提供する。
  5. 募集案内メールを送る。

メールで自動的にセグメント化するための設定方法

ステップ1:「反応のいい人だけの登録者リスト」用のシナリオを作る。

まず、「反応のいい人だけの登録者リスト」を用意します。

マイスピーでは、登録者リストは
「シナリオ」にひもづいた登録者のリスト(ユーザー一覧)を指します。

したがって、まず「反応のいい人だけの登録者リスト」用の
「シナリオ」を作成する必要があります。

「シナリオ」の作成方法については、
下記のマニュアルのなかの「シナリオ作成方法」の項目をご参照ください。

【マニュアル】【はじめてのMyASP(マイスピー)その2】読者登録の方法と、登録されたユーザー情報を確認しよう!

また、複数の「シナリオ」をグループ化した
「シナリオグループ」を作ることもできます。

シナリオグループの作成方法については、
下記のマニュアルのなかの「動画マニュアル」や、
「シナリオグループの作成方法」の項目をご参照ください。

【マニュアル】シナリオ一覧画面での並び順を変えることはできるのでしょうか?

ステップ2:告知メール内のリンクがクリックされるとセグメント化されるように設定する。

次に、サービスの販売やコミュニティのメンバー募集を
近日中に開始することを伝える告知メールを書きます。

そして、その告知メール内の特定のリンクがクリックされると
「反応のいい人だけの登録者リスト」に登録されるように設定します。

※告知メールは、一括配信メールとして配信することになります。
一括配信メールの作成方法については、下記マニュアルをご参照ください。

【マニュアル】画面説明:メール作成(一括配信)

ここからは、
告知メールでセグメント化をおこなうための設定方法をお伝えするために
マイスピーのメール作成画面をご覧いただきながら説明していきます。

下図が、マイスピーの「メールの作成」画面です。

まず、メールの「本文」の入力欄のなかに
告知用の文章と、告知用コンテンツのURLを書き加えます。

※告知用コンテンツのURLの一例としては、
下記のようなコンテンツのURLがあり得るでしょう。

  • 告知用のウェブページのURL
  • 告知用の動画のURL
  • 告知用の音声のURL
メール作成画面

次に、「メールの作成」画面の下のほうにある、
「分析オプション」 > 「短縮URL(クリック分析)を使用する」の項目に
チェックを入れます。

メール作成画面

すると、「分析オプション」の下のところに、
設定項目が表示されます。

さきほど、メールの「本文」のなかに書き加えたURLが
この設定項目のなかの「URL」の項目に自動的に入力されます。

メール作成画面

この「短縮URL(クリック分析)」の機能は、
メール内のURLを短縮URLに変換することで
URLのクリックについてのアクセス解析データを収集することができる機能です。

※「クリック分析」機能の詳細については、
下記マニュアルをご参照ください。

【マニュアル】【はじめてのMyASP(マイスピー)メール編 その3】クリック分析機能を使ってみよう!

この機能には、クリックについてのデータを得るだけでなく、
それ以外にもいろいろなことに利用できるオプション機能があります。

そのオプション機能のひとつが
今回、使用する「シナリオ分岐」機能です。

「シナリオ分岐」機能を利用することで、

「メール内の特定のリンクがクリックされた場合に
別の登録者リスト(シナリオ)に登録させる」

ということができます。

下図の画面内の「シナリオ分岐」のチェックボックスにチェックを入れると、
その下に「シナリオ分岐」機能の設定項目が表示されます。

メール作成画面

「シナリオ分岐」の設定項目のなかのドロップダウンメニューから、
リンクがクリックされたときに登録させたい登録者リスト(シナリオ)を選びます。

ここでは、「反応のいい人だけの登録者リスト」という名前の
登録者リスト(シナリオ)を選択します。

※下図のなかの「セグメント化された登録者リスト」というのは、
シナリオグループの名前です。「反応のいい人だけの登録者リスト」のシナリオは
そのシナリオグループに属しています。

メール作成画面

これで、URLに指定してあるリンク(短縮URL)をクリックした人は、
シナリオ分岐で選択した、「反応のいい人だけの登録者リスト」のシナリオに
自動的に登録されるようになります。

メール作成画面

※上図の画面内の
「本登録中ステップメールも同時に配信する」の項目については、
下記の2つのマニュアルのうち
上のマニュアルのなかの「画面説明」の項目や、
下のマニュアルのなかの「注意点:「本登録完了時」ステップメールと
「本登録中」ステップメールの区別について」の項目をご参照ください。

【マニュアル】「クリック時のオプション」>「シナリオ分岐」の使い方 【マニュアル】メールのURLをクリックした人だけを別シナリオへ分岐して専用のメールを送れるようにしたいのですがどうすればよいでしょうか?

なお、「クリック分析」の機能を使うと、メールの「本文」のなかのURLが
自動的に下図のような置き換え文字(%url1%)に変換されます。

この置き換え文字は、このメールが配信される時に
短縮URLに変換されてから配信されます。

メール作成画面

ここまでが、ステップ1、2の説明です。

ちなみに、「クリック分析」のオプション機能は
いま紹介した「シナリオ分岐」の機能だけではありません。

その他にも、下記のようなことができる機能もあります。

  • フリー項目値」:
    リンクがクリックされた場合に、フリー項目に登録されているデータを書き換える。
  • ポイント付与」:
    リンクがクリックされた場合に、ポイントを付与する。
  • ラベルを付ける」:
    リンクがクリックされた場合に、「ラベル」と呼ばれるタグを付ける。
    (「ラベル」は、セグメント化などに利用できます)

こういった機能も、セグメント化や
パーソナル配信(セグメント配信)に利用することができます。

メール作成画面

※「クリック分析」のオプション機能については、
 下記のマニュアルのなかの
 「クリック時のオプション設定」の項目をご参照ください。

【マニュアル】分析オプション(短縮URL)の使い方について教えてください。

※「クリック分析」のオプション機能である
「フリー項目値」機能については、
下記のマニュアルをご参照ください。

【マニュアル】「クリック時のオプション」>「フリー項目値」の使い方

※「クリック分析」のオプション機能である
「ポイント付与」機能については、
下記のマニュアルをご参照ください。

【マニュアル】「クリック時のオプション」>「ポイント付与」の使い方

※「クリック分析」のオプション機能である
 「ラベルを付ける」機能については、
下記のマニュアルをご参照ください。

【マニュアル】メール内のURLをクリックした人だけに、ラベルを付けることはできますか?

反応を見てニーズに合わせたコンテンツを提供する

次に、ステップ3~5でやることは下記の通りです。

  1. 「反応のいい人だけの登録者リスト」用のシナリオを作る。
  2. 告知メール内のリンクがクリックされるとセグメント化されるように設定する。
  3. 告知メールを送る。
    →その後、自動的にセグメント化がおこなわれる。
  4. セグメント化された人たちについて、
    クリック分析や、アンケート調査、直接のやりとりをして
    ニーズに合わせたコンテンツを提供する。
  5. 募集案内メールを送る。

ステップ3:告知メールを送る。

告知メールの設定が完了したら、メルマガ読者へ告知メールを配信します。

その後、告知内容に興味を持った人がメール内のリンクをクリックすると
自動的にセグメント化がおこなわれ、
「反応のいい人だけの登録者リスト」へ登録されます。

ステップ4:ニーズに合わせたコンテンツを提供する。

その後、反応のいい人だけが集まった登録者リストに向けて
専用のメールを配信していきます。

その一連のメールを配信するなかで、
メール内リンクのクリック状況のデータを分析したり
アンケートを行ったりすることで、
見込み客の人たちの悩みやニーズを探っていきます。

そして、そうしたニーズに合わせたコンテンツを提供していきます。

また、特に反応のいい人には
直接メールを送ってやり取りすることもできます。

直接やりとりすることで、
見込み客の悩みやニーズをより正確に把握したり、
信頼関係を深めることができます。

※アンケートを実施するためにアンケートフォームを作成する方法については、
下記マニュアルをご参照ください。

【マニュアル】登録フォームを利用してアンケートや質問(お問い合わせ)フォームを作成することはできますか?

※「短縮URL」の機能を使って、ワンクリックアンケートを実施することもできます。
詳しくは、下記マニュアルをご参照ください。

【マニュアル】メルマガでのワンクリックアンケートの設置はできますか?

※「クリック分析」機能を使ってメール内リンクのクリック率を知る方法については、
下記マニュアルをご参照ください。

【マニュアル】メールのURLのクリック率を知りたいのですが確認する方法を教えてください

ステップ5:募集案内メールを送る。

その後、サービスや商品、コミュニティメンバーの募集開始とともに
募集案内メールを送ります。

募集案内メールを送るときは、人数制限や個数制限があることを強調して
次のように伝えると効果的です。

「このコミュニティに参加したい場合は、
(この商品が欲しい場合は、)
完売する前に、募集内容を早めにチェックしてください」

また、もし「先着特典」がある場合は、
次のように伝えるのも効果的です。

「先着特典が欲しい人は、特典が無くなってしまう前に
募集内容を早めにチェックしてください」

まとめ

今回は、
良好な関係が築けている人に対して、パーソナライズ配信をする手法
を紹介しました。

この手法は、反応のいい人や
良好な関係が築けている人に絞って募集案内をすることができるので、
成約率が上がります。

また、この手法では、あなたと価値観が合う人や
あなたが「参加してほしい」と思える人だけに絞って
募集案内をかけることもできます。

コミュニティサービスの場合は、
「参加してほしい」と思える人だけに参加してもらうことで
コミュニティの質が上がり、メンバーの満足度が高まることで
リピート率・継続率が高まります。

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